毎年6月6日に開催されるこの「平家大祭」が終わると数日後に梅雨入りとなるのが例年のパターンなのですが、今年はすでに梅雨入りしているという状況の中で天気の心配をしつつ準備を始めたのでした。
前日午後に現場入りし甲冑や衣装を着付会場に搬入を終え、野外の設営作業に取りかかろうとしたところ、それまで我慢していてくれた雨が待ってましたと言わんばかりに降り出しました。
設営スタッフの人選に問題があったのか・・・・・・?しかしメイン会場の‘平家の里’で作業を始めると雨は上がり順調に準備することが出来ました。
舞台となる伝習館は平家にちなんだ平安風の装飾を施します。
ところが・・・・・作業が終わり宿に戻る頃にはご覧の通り梅雨空に逆戻り!
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本番日は昨日の梅雨空が嘘のようなすばらしい天気に恵まれました!
およそ100名の参加者達の支度が終わると湯殿山神社境内で出陣式を行います。
こちらは行列の無事を祈願する赤間神宮巫女による‘祓神楽’の奉納です。
赤間神宮は下関にある安徳帝を奉る平家にゆかりの深い神社で、メイン会場である平家の里には分祠されたお宮があります。
出陣式を終え「平家絵巻行列」が出発~~~平家の里を目指し行進します。
兜持を従えた平家の頭領・清盛公役は日光市長が務めます。
この祭りの実行委員長が扮する清盛公の妻・二位尼と輿にゆられてやってくるのが安徳幼帝と生母・徳子です。
付き従う女官達たち。
行列が無事に平家の里に到着!
距離こそ短いのですが、温泉街以外は全てが登り坂という行列コースはなかなかハードです。
奉行による「開門!」の号令で門が開かれ平家一門の武将達が凱旋します。
平日のもかからわらず沢山のお客様が詰めかけるこの祭りの定着度が伺えます。
凱旋式冒頭では立ち回りの演武が繰り広げられました。
赤間神宮神官による神事の儀に続いて巫女が蘭陵王の舞を披露します。
最後は全員で勝鬨を挙げ凱旋式は終了となります。
それにしても青空と新緑が見事です!!!!!
第二部の‘大祭の宴’は船生かぶきが上演されました。
この祭りの会場では久しぶりの上演でしたが、笑い有り、涙有り、熱い声援有り、おひねり有りと大衆演劇には娯楽としてのお手本を感じさせてくれます。
来年の大河ドラマが「平清盛」ということで、平家ゆかりの各地に負けないようなお祭りになるよう来年の準備に取りかからなければと思いつつ、本番を終えた開放感を味わっていることろです。